眼力PV裏話

こんにちは。
「眼力」にクリエイターとして所属しています、ひらさわです。
自分が担当した「眼力」のPVについて、書きたいと思います。

今回のPVの狙いですが、
「眼力」のような方向性のプロダクション、
或いは映像クリエイターがデモ映像を作る場合、
モーショングラフィック主体で構成することが多いと思います。
でも、既にそういうものが多すぎる、という気がしていました。

何より、CGにも実写にも偏りすぎず程良い着地点を見出す、
というのが「眼力」のコンセプトでもあるので、
今回の方針としては、CGと実写の混成映像になった次第です。

実写プレートは、
プロデューサーの藤川氏と横浜のほうぼうを回りながら撮りました。
そういう行き当たりばったりの、
ある意味とてもクリエイティブな撮影は、
やはり今回のような、自分達自身がクライアントの作品でないと無理でしょう。
そういう、クリエイティブで採算性のない(この作品単独では当然、ありません)
作品が、次の採算性に繋がって行くのでは、とも思います。


ところで、急に音楽家の話題になりますが、
ピアニストの中には「ピアニストのピアニスト」といって、
同業者にしか支持されないピアニストがいるそうです。
要はとんでもなくマニア受け、ということなのだと思いますが、
映像に関して自分も、ともすればそうなるな、と感じています。

それでも日頃仕事で作る映像では、
商品や出演者、ストーリーなどの要素があって、
それがマニアックさを薄めてくれるのですが、
今回は結構「ピアニストのピアニスト」に近い感じだと思います。
このPVはクリエイター向けでもあるので、
それでもいいや、という面も少しあるのですが、
だからこそ、最後の出演者が効いていますね。

あれはプロデューサーの娘さんで、
あのカットのみ僕ではなくプロデューサーが撮ったのですが、
最後に彼女が出てくるから、
それ以前のマニアックさが多少許される感があります。

とにかく一生懸命作りましたので、楽しんで頂ければ幸いです。

あと、プロデューサーご息女から数年後とかに、
削除依頼が来ないことを祈りましょう(笑)。

ひらさわとも